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萬井 博行 よろい環境計画事務所

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2016/07/22(Fri) 軽井沢千住博美術館萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



今週初めから2日ほど、視察とミーティングを兼ねて軽井沢にお住いのクライアントの元へ行ってまいりました。(なんか響きが優雅な感じ…)
少ない滞在時間ではありましたが、有意義な時間を過ごすことが出来ました。

ランドスケープと建築に造詣が深いクライアントが案内してくださったのは、2011年にオープンした『軽井沢千住博美術館』。
ヴェネツィアビエンナーレ絵画部門で東洋人として初めて名誉賞を受賞した千住博さんの個人美術館です。

“明るく開放的な、今までなかったような美術館”という千住さんのご希望を表現される設計に選ばれたのは、日本を代表する世界的建築家、『西沢立衛』氏。

緩やかに傾斜している敷地の地形をそのままに、美術館周囲を木々や草花で覆って、高さを抑えた建築の全景を見せることなく森の中を歩いていくようなアプローチ手法。
美術館のエントランスの高さもかなり抑えられていて、絞られたアプローチや低いエントランスは、先に繋がるワンフロアになっている展示空間の視界の“抜け”がより広がるように意図されています。

高低差のあるフロアレベルを階段ではなく、スロープで処理された流れるような空間は、SANNAの『ロレックス・ラーニング・センター』と同じ手法ですが、ロレックスは平坦な敷地に床スラブを浮かしてうねらせているスロープに対して、こちらは地形そのままの形状をスロープとしています。

周囲の緑や深く出した軒が柔らかく自然光を招き入れて、コンクリート押え仕上げのグレーの床に当たり、しっとりと柔らかく散光した光が、穏やかな空間イメージを造り出していました。




2016/07/11(Mon) 八郷の里萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



本日は植田正治写真美術館近くにある、伯耆町『八郷の里』で昼食。

あまりにも人気が出過ぎて訪れる頻度が月一くらいに減ったのですが、「いつもので良いですか?」と顔を見るなり尋ねられるのは、なんとなく嬉しいものです。

“いつもの”とはおこわとざる蕎麦のセット(¥1,000-)なのですが、3種類くらいの小鉢はバリエーション豊かで、訪れるたびに旬の素材が楽しめ、見た目は素朴ながら手抜かりないクオリティの高さにはいつも驚かされます。
本日はキュウリの漬物、豆腐と茸の和え物、冬瓜と豚肉の炒め物でした。

挽ぐるみの黒っぽい蕎麦はかなり細切りで、弾力を残しつつ、のど越しを重視したもの。(年々細くなってる…)
奥さまのご実家で作られているという江府町産のもち米を使ったおこわは、出汁の風味・濃さ、米の甘み、炊き方、すべてにおいて完璧。
オープンしたてのあまり知られていないときは別売りで持ち帰り出来たものですが、最近の混雑具合を見ると言うのも憚られます…。

猛暑日が続きますが、築100年以上の古民家をリノベーションした茅葺き屋根の深い軒はクーラーいらずの快適なそよ風が室内を流れます。

外のセミの声とおばさま方の話し声が絶え間なく続く室内…。
それが気にならなければ料理は申し分ございませんので、この夏お勧めのお店です。

facebook:https://www.facebook.com/pages/%E8%95%8E%E9%BA%A6%E5%B1%8B-%E5%85%AB%E9%83%B7%E3%81%AE%E9%87%8C/1376635445892361




2016/07/04(Mon) ペンション ブーメラン萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



先日親戚の伯父さんが大山観光に来ていただいた際に、うちの家族と合流して、大山ペンション村にある、『ブーメラン』で夕食いたしました。

オーナー手作りのフレンチ料理が評判のこのペンション。
いつもは宿泊客で賑わっているところ梅雨時期なのでしょうか、食堂は我々だけで、ゆっくり会話と美味しい料理を堪能いたしました。

コースは5種類ほどのオードブルと地元野菜のサラダ、ミネストローネスープ、3種のメイン(メカジキ、大山豚、牛リブロースステーキ)とデザート盛り合わせ。

薫り高いパーナ貝のスモーク、野菜の食感や鮮度を活かした薄めのドレッシング、濃厚なメインのソース、さっぱりとしたグァバフルーツのゼリーなど、メリハリの効いたバランス良い構成。
このクオリティに対してリーズナブルな料金設定も、人気の理由が窺えるところです。

心配していたうちの騒がしい子供たちも美味しい料理の前には沈黙…。
ご家族連れにもお勧めできるペンションですね。

周囲の自然もさることながら、競走馬のトレーニングセンター、『大山ヒルズ』が望める良好な立地。
朝は食堂からトレーニング風景が望める、と聞くと宿泊せずにいられない衝動に駆られます。(自宅近いけど…)




2016/06/27(Mon) 『旗ヶ崎の家2』 棟上式萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



先日は、『旗ヶ崎の家2』棟上げに赴いてまいりました。

過去、降水確率0%でも棟上げ日に雨を降らせたことがある、天性の“雨男”である私。
週間天気予報で雨マークが出ていたので、幾ばくの申し訳なさを感じつつ棟上げを迎えましたが、当日は雨はない薄曇り、程ほどに涼しく絶好のコンディションになりました。

幹線道路から少し入った高台に位置する敷地。
低く保った軒から伸びやかに2階を内在する大屋根は、アプローチ側に対して迫力と軽快感を印象付けています。
住宅地に囲まれた場所ながら高台の立地を活かすべく、大山への眺望やベランダからの視界の広がりを図りました。

棟上げは天候の良さも相まって、屋根防水シートまで完了する、うちの事務所としては過去最高の進捗具合。
「よろいさんの物件にしては早く出来たよね。」という若い大工さんの会話を小耳にはさみつつ、てきぱきと作業してくださった皆さんにはいつもながら頼もしく感じます。

夕方にはご近所さん集まっての盛大な『餅まき式』。
色々ご配慮、お気遣いいただいたお施主さんにも感謝する次第です。




2016/06/15(Wed) 『商栄町の家』 計画案萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



130坪のゆとりある敷地面積と、隣接した東側の公園から建築全景が望める、恵まれた敷地条件の鳥取市、『商栄町の家』計画案。

2世帯住宅でもあるこのプロジェクト。
それぞれの世帯へフレキシブルに対応出来る“サブリビング”を設けることで、世代間の繋がりと、プライベート確保によるお互いの“適度な距離感”を造り出しています。

1階には水廻り、共用スペース(台所・食堂・居間)、親世代のゾーン、子供室を配置して、2階には子世帯のサブリビングと寝室のみとし、各プライベートゾーンを共用スペースで繋げる、というゾーニング。
2階の面積比率を抑えることで、公園側に対して軒を低く抑えた緩勾配の連続した片流れの大屋根を実現させました。

一般的に2世帯住宅では個室が多くなるため、空間の広がりが図りづらいのですが、玄関・ホール、土間空間、フリースペース、を一直線に配し、プラン南北を間仕切りなく貫通させることで、採光の確保、視界と風の“抜け”を造り出しています。

ご主人達ての希望でもある薪ストーブは、1階共用の居間に配置し、ストーブの暖気を効率良く全体に飽和させるため2階のサブリビングを煙突のルートとして計画。

敷地東側には薪割りや家庭菜園にちょうど良さそうなスペースが残っていますが、そこを“自給自足ゾーン”にされるかどうかの判断はクライアントに委ねるところ…。




2016/06/10(Fri) 『古志原寺院』 計画案萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



昨年末からヒアリングを行い、ようやく提案を迎えることになった松江、『古志原寺院』。
現在ある寺院の老朽化と拡張を図って、建て替え計画となるプロジェクトです。

私にとっては初めての寺院建築。
宗派によってお祈りする手順や祭壇の位置関係など、当然のことながら設計するにあたって深く関わってまいります。(未だに不勉強で焦る…)

このたびは寺院に加え、庫裡(住職の住まい)もプログラムに入ることで、寺院と居住エリアを如何に分けるのかがプランニングにおいて重要な要素でした。

山林を開発した住宅密集地域の敷地に対しては、周囲からのプライバシーを守りつつ、背面に広がる竹林と建築が同調するように、重心を抑えた伸びやかな屋根ラインをイメージしました。

1面道路の間口が狭く奥行きが長い敷地形状は、必然的に寺院が手前で庫裡が奥側の配置。

お堂と庫裡の面積がほぼ等しいことから、同じスケールの方形屋根を2つ配し、中間に中庭を設けることでお堂と住居のゾーン分けを明確に図ると同時に、そこから採光・通風を呼び込んでいます。

玄関、ホール、水廻り、配膳室は、お堂と庫裡を繋ぐ“中間ゾーン”として中庭に面し、全体のボリュームを抑えつつ軒先を一直線に揃えることでシンプルな形状を造り、厳粛で静謐な精神性を表しています。

感性の鋭いクライアントからも“美しい”と、お褒めの言葉。
最大40人が集まるお堂の大スパン計画は悩ましい限りですが、これも美しく明快に組み上げていきたいものです。




2016/06/08(Wed) 茶室見学萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



茶室を設えている『観音寺新町の家2』の造作工事に先立って、昨日は棟梁と一緒に松江、『明々庵』に赴いてまいりました。(参考するにはハードル高いのですが…)

松江藩家老のために建てられた松平不昧公ゆかりのこの茶室、これまで3度の移築を繰り返していて、不昧150年忌を機に松江城を望む現在の地に落ち着いたそうです。

建築としては入母屋造りの茅葺き屋根と切り妻の瓦屋根を組み合わせた独特なデザイン。

プランも2つの茶室を設けていて、躙り口のある茅葺き屋根の方は2畳台目と水屋、瓦屋根は4畳半の小間席と床の間、3畳の水屋となっています。
瓦屋根の方が面積としては大きいのですが、茅葺き屋根にボリュームがあり、その下に瓦屋根を差し込んでいる構成は絶妙なプロポーションを造り出しています。

檜皮葺で造られた軒に使われている垂木は、直径40mm程度の杉丸太と竹を交互に組み合わせたもの。
華奢な部材もさることながら、それらをなるべく欠損させない造作の知恵と手間にも関心いたしました。

大工の棟梁からは「こりゃ手間がかかる。」「こりゃお金かかる。」と、“かかる”連発のネガティブ発言…。(同じように造れとは言ってないから…)
とはいえ、材料や高さ、部材寸法や納まりを隈無く見ておられ、参考なるところもあったようです。

お互いに刺激になる良い見学になりました。




2016/06/06(Mon) 溝口の家 造園工事萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



『溝口の家』の造園工事完了の報告を受けて確認に赴いてまいりました。

建て替え建築でもあるこのプロジェクト、以前の住居下から出てきた基礎石をポーチと玄関床に再利用した経緯がありましたが、「庭木もなるべく以前のものを使ってほしい。」とクライアントの意向を受けた造園計画。
限られたスペースの中で成長した庭木を残しつつ、新築住宅と調和させるにはかなりの技術とセンスが要求される中、造園家の方には見事期待に応えてくださいました。

道路側のボリュームある庭木はそのままに、裏庭から運んできたツツジを手前に配置して、奥側から手前に低くマウンドさせることで“奥行感”を造り出しています。

元々裏庭にあった灯篭や水鉢、石臼などを点景にしつつ、残っていた土台石や苔、庭園砂利を敷き詰めながら、さも以前からあったような自然な修景を表現しつつ、ポーチや回り縁側を設えた和室からの眺めも広がりを感じさせます。

昔から受け継がれた味わい深い材料と新築の木材や瓦、漆喰素材が、経年によってだんだんと馴染んでくるのも楽しみなものです。




2016/05/20(Fri) 『溝口の家』 格天井萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



本日は『溝口の家』の引き渡しと、これから行う造園工事の打ち合わせに行ってまいりました。
内部はクリーニングも終わり、凛とした佇まいが顕わになっています。

大和地方と出雲地方を結んだ官道といわれる『出雲街道』近くのこの敷地、宿場町の面影を残した昔ながらの町並みと同調するように、伝統的な石州来待瓦、銅板、漆喰、下見押え板張りなどを用いて、落ち着いた街並みに違和感なく溶け込めるよう配慮しました。

間口1間、奥行き2間ある玄関ホールの天井では、伝統的な『格天井(ごうてんじょう)』を採用。
格天井とは竿縁より大きめの材を井桁状に組み、面材に板を張ったもので、神社・寺・城などによく用いられる和の空間では最も格式が高い天井様式と云われています。

住宅では『小組格天井』と云って玄関や和室で使われていたそうですが、高度な職人技術や良質な素材、和室自体が少なくなってきたことによって、ほぼ用いられることが無くなってきたそうです。(うちの事務所としても初の試み…)

一般的な住宅のホールより広めとはいえ、ある程度のスケールがなければデザイン的にちぐはぐになりかねない格天井。
それだけに格子の断面寸法やピッチ、面落ち寸法、面材の樹種や仕様(板目か柾目か)、壁との取り合い、など職人さんと検討を重ねたところ。
質の高い秋田杉の板材(1枚もの)を千鳥張り(縦横交互に並べること)とすることで、天井に変化と遊び心を持たせています。

格縁をきれいに納めていただいた大工さんの高い技術にも感謝しています。




2016/05/17(Tue) ピザ 『鍛冶屋と料理』萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



先日は出雲にて『小山町の家』の打ち合わせ。

設計も終盤に差し掛かり検討内容もほぼ落ち着いて、設計の会話より“食”の話題が多くなっているような気がしないでもありません…。(はたしてこれでいいのか…?)

そんなクライアントとランチに訪れたのは、出雲市平田町にあるピザ屋、『鍛冶屋と料理』。
観光客で賑わう木綿街道の近くに位置しながら、ひっそりとした路地に佇む倉庫のような建物は、数々の“隠れ家店”を見てきた私でもトップレベルの“ひねくれ度”を誇ります。(看板もないし…)

長屋のように間口が狭く奥行きが長い空間に置かれた家具は、巨大テーブルと長ベンチのみ。
15,6人くらい座ればいっぱいになるような席は、お昼時には常に満席になるほど人気だそうです。

元々オーナーの実家が鍛冶屋だったということから付けられたこの店名、鉄製の窯で焼かれたピザの生地の食感はもっちりと、さっぱりとしたモッツアレラチーズと新鮮なトマトの酸味、小麦の力強い風味はシンプルながらお互いの素材の良さを際立たせています。

併せてオーダーした『季節のサラダ』もドレッシングは用いず、野菜の甘みと苦味、チーズの酸味だけでいただく完全な“直球勝負”。

昼は2種類のピザとサラダのみのメニューですが、夜は一日一組限定のコース料理を提供されるそうです。

現場監理が始まればまた訪れてみたいものですね。


鍛冶屋と料理 HP:http://www.kajiyatoryouri.com/about.html




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