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萬井 博行 よろい環境計画事務所

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2017/10/17(Tue) 瓦食器萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



日頃お付き合いのある瓦業者さんが紹介してくださった、普段は屋根材として使う瓦を食器として商品化した『瓦食器』。
独特の重厚感と鈍い光沢を放つこの商品を見て、私の“ホシイホシイ病”が発症してしまいそうです…。

これを開発しているのは島根県浜田市にある『亀谷窯業』。
伝統的な来待瓦や独自の風合いを持つ敷瓦を扱っていることで知られていますが、近年ではその技術を活かしてタイルや食器など幅広く開発されているそうで、益田市にある芸術文化センター『グラントワ』や昨年改修工事された『米子市公会堂』の外壁材も、この会社の特注品として焼かれたものです。

1300℃の高温焼成に耐えられる石見地方の粘土は耐久性もさることながら塩分にも強く、天然の来待釉を施すことで汚れや焦げが付きにくくなると云うので、食器としての実用は充分兼ね備えていますね。
この特性を活かして食器を作るアイデアとセンスには頭が下がります。

食器としては価格帯もリーズナブルでオンラインストアでも人気があるというのも頷けます。(瓦としてみると高いけど…)

オンラインストア:http://shopping.c-syoku.com/kamedani/kamedani.html




2017/10/13(Fri) Cafeしろくろや萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



昨日はあっさりしたランチを求めて家内と2人で米子市蚊屋にあるカフェ『しろくろや』に行ってまいりました。

9号線から路地を少し入ったカフェの立地としてはありえないこのお店。
提供されるメニューや雰囲気からすると客が“女子率100%”ということもしばしばございます。(男性ひとりでは難易度高め…)

店主のご体調が思わしくない時期もあって1年近くの休業期間がありましたが、週4日程度、ランチメニューも週替わりの1種類のみとして、無理のない範囲での再開は“隠れ家店マニア”の私としては嬉しい限りです。

今週の日替わりは『ベーグルサンドセット(¥850-)』。
大きめなベーグルの中にクリームソース、チーズをあしらったサンドウィッチにサラダ、ドリンク、お菓子(昨日はビスコッティ)という組み合わせ。

店主手作りのパンや焼き菓子は相変わらずのセンスで、専門店として開業されても人気が出ること間違いなしと断言できるクオリティの高さ。
香りと食感が強い焼きたてのベーグル生地は、バター控えめのさっぱりしたクリームソースと濃厚なチーズを受けても負けることなく小麦の風味をしっかり残しています。

営業日とランチメニューを絞った分、焼き菓子に力を入れて充実してきているように見受けられます。
予約すれば焼き菓子のセットも作って販売いただけるようです。

これからもご負担かからない程度に、緩いペースで長く続けていただきたいものです。




2017/09/25(Mon) 『海田西町の家』 棟上げ萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



先週末は倉吉市、『海田西町の家』の棟上げに赴いてまいりました。

かつては降水確率0%の状況下でも棟上げ日には雨が降ってしまう私の“雨男”ぶりはここ数年鳴りを潜めて、このたびも薄曇りの穏やかな天候の中、棟上げには絶好のコンデションでした。

軒を大きく跳ね出した約62坪からなる切妻屋根の平屋は、それなりの施工面積があることを勘案して建方作業を2日にかけて行い、目標としていた屋根ルーフィング(防水)まで仕上げることが出来ました。

エリアを大きく3つに分けたゾーニングを雁行形状で配置し、各ゾーンに準じた形で屋根をかけて機能と形態を視覚的に一致させています。

道路側(手前)の屋根は【門・アプローチ、駐車場】の機能からなるボリューム。
軒高さを抑えた屋根下の“絞られた”外部空間を介することで内部空間への導入を自然と緩やかに切り替えつつ、中央に配置した居間空間の開放感が相対的に感じられるという構成。
生活エリアに向かって段階的にボリュームを広げることで屋根同士の重なりを造り、軽快で穏やかな外観になるよう意図しています。

小屋組みは大垂木の上に横垂木を組んで上部空間にゆとりを持たせることで、コンパクトな外観とは対照的に視界が広がる内部空間をイメージ。
大垂木は意匠的に表れるので、雁行配置の南面と軒が一直線の北面の垂木割りの配列はプランとの整合性に熟慮したところです。(同業者にはこの苦労が共感いただけるかと…)

今後はこの屋根ラインの直線美を活かす『一文字瓦』を使った屋根工事作業が控える。
時節柄ではありますが、台風が近づかないことを祈るばかりですね。




2017/09/07(Thu) スパイスマジック グルの店萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



先日のランチは伯耆町に復活したパキスタンカレーのお店、『スパイスマジック グルの店』に行ってまいりました。
以前営業されていた時は週一ペースで訪れていたこともあって、事務所近くでランチに伺える範囲での開店は嬉しい限りです。

私の知る限り、【朝日町 → 桝水→ 伯耆町→ 西福原(天満屋内)】と店舗を移された経緯があるこの店ですが、馴染みのある伯耆町に戻ってあらためて出店を決められたそうです。

前店の伯耆町では駐車場がない住宅街の中にひっそりと営業されていて、場所が判らなくて諦めて帰った方も居られたくらいですが、このたびの伯耆町役場ほど近くの飲食店跡地は判りやすく駐車台数も充実。
店内も広くて30席程度の収容人数がありそうです。

スパイスの種類や配合はグルさん(オーナー)が長年研究されているそうで、しばらく休まれていた間にもあらためて勉強をして、扱うスパイスの種類が増えてグレードアップしているとのこと。
代表的なクミン、カルダモンやブラックペッパーも、小枝や葉っぱなどの不純物が入っている可能性のある市販の粉を嫌って、手作業でそれらを取り除いたものをミキサーにかけて使っているほどの拘り。
水は使わず野菜からの水分のみで抽出した素材の甘みと新鮮なスパイスが複雑に絡み合う独特の強い風味は相変わらず“中毒性”がありますね。

カレーにはナンかライスが付きますが、お勧めチョイスは注文を受けてから生地を作って窯で焼き上げるナン(直径20センチくらい)。
中はもっちり、外はカリッとした食感でカレーにつけて食べるスタイルの方が相性良いです。

食べた後に体が温かくなって胃腸の調子が良くなったように感じるのもスパイスの影響でしょうか。

寒暖差で体調が崩れやすいこの時季にお勧めの一品ですね。




2017/08/31(Thu) 『東福原の家』 引き渡し萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



先日は米子市、『東福原の家』の引き渡しに赴いてまいりました。

100坪ほどのゆったりとした敷地にシンプルかつコンパクトな平屋建てを計画。
軒を深く張り出して熱環境と前面のマンションに対して室内が覗えないようにコントロールしました。

コンパクトなプランゆえに体感的な広がりを求めて、庭を望む大開口の木製建具や差し鴨居の間仕切り建具を設えることでしっかりとしたゾーニングを保ちつつ、内部と外部、空間同士をシームレスに表現したい意図がありました。

屋根勾配と同じ傾斜天井の素材はシナべニア。
正方形の千鳥張り(繊維方向を交互に張る工法)とし、目地を大きめにとることで天井面にリズム感と、木質独特の乱反射する自然光が室内にしっとりとした空気感を造り出しています。

キッチンはオーダー(2.4m×1.0m)で計画。
背面には相対する居間の収納として本や雑貨が納まるよう奥行30センチの収納棚を兼用し、一体のステンレス天板に集約しました。
キッチンや背面の家電収納棚と同じ素材で造り、統一感を持たせています。

4月から始まった現場は驚くほどスムーズな進捗。
工事関係者のご尽力に感謝する次第です。




2017/08/18(Fri) 光本料理店萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



先日は倉吉市、『海田西町の家』の現場確認の帰りに琴浦町赤崎にある、『光本料理店』で夕食いたしました。

カウンター6席程度、座敷2組のこじんまりとしたこのお店は、サイトや雑誌、テレビなどのマスメディアにほぼ出ることない“穴場中の穴場”。

魚屋も経営されているという確かな目利きの店主が朝一番で仕入れる魚は、どのメニューをチョイスしても新鮮かつリーズナブル。
日によって採れる魚でメニューが楽しめるのも魅力のひとつですね。

先日は、日替わり刺身盛り(¥650-)、いかの天ぷら(¥500-)、海鮮丼(¥850-)、カマ焼き(¥600-くらい…?)をオーダー。

厚い切り身が特徴の刺身盛りは、カンパチ、メダイ、ホタテ、シロイカの4種で、どれも弾けるほどの食感と脂の乗り、甘みが、魚屋を経営されている自信を窺わせてくれます。

最も感動したお勧めの一品は、30分掛けてじっくりローストされた、カンパチのカマ焼き(カシラ付)。
お腹が膨れ気味にになった頃に運ばれてくる20cmはあろうかという豪快なカマを見て、「イケる(食べられる)のか…?」と、若干怯みながら、外側はパリッと内側はふっくらとした程よい焼き加減と脂の甘みを引き出す絶妙な塩加減に箸が進んで、すんなり完食いたしました。(むしろもう少し頂きたかったくらい…)

“地元密着型”の創業95年の歴史を誇るこのお店。
このままひっそりと何事もなかったかのように100周年を迎えてほしいものです。




2017/07/26(Wed) 『新開の家2』 計画案萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



1ヶ月以上“フリーズ”していた私のブログ。(危うく7月をスルーしてしまうほど…)
こまめに覗いてくださる方には申し訳ない次第です。

昨日は米子市、『新開の家2』の計画案を提案いたしました。

幹線道路から少し入った閑静な住宅地の中にある160坪の敷地に、シンプルな平屋建てのご要望。
2方道路とゆとりある敷地面積からなる好条件は、配置計画とプランニング、外部空間の繋がりにいろいろな選択肢が考えられました。

ほぼ正方形の敷地形状に対して、長方形の建築フォルムを奥側に配置。
東南に面する進入路からなるべく離し、その間に植栽ゾーンを設けることでアプローチ側から建築全形が望める“引き”と“奥行き感”、周辺からのプライバシー緩和を図っています。

平屋プランでいつも熟慮するのが、パブリックゾーン(台所・居間・食堂)とプライベートゾーンをいかに切り替えるのか、ということ。
プランではそれらの境界にスタディスペースとデッキテラスを設けて内部間のゾーニング、および外部空間との繋がりを緩やかに切り替える役割を与えています。

ほぼ同じプランに6寸勾配の切妻案と4寸勾配の寄棟案の屋根形状が異なる2案を提案。

切妻案は6寸勾配の屋根勾配として両サイドにに屋根形状に沿った3角形のロフトを設けて、吹抜けのパブリックスペースと繋ぎ、空間の“抜け”を造ると同時に、夏場の通風や排熱、冬場の暖気を循環させる役割を持たせました。
寄棟案は空気の循環という点では切妻案に及ばないのですが、深く一直線に揃えた軒が凛とした表情を造っています。

どちらかといえば素朴で力強い切妻案は“男性的”で、軒先ラインがエレガントな寄棟案は“女性的”というイメージでしょうか。
クライアント夫妻に見せたところ、ご主人は寄棟案(女性的)、奥さまは切妻案(男性的)に意見が分かれる…。

昨日はどちらにするのかの結論は見送られましたが、次回打ち合わせで決定されるであろう審判が楽しみです。




2017/06/21(Wed) 牧谷窯萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



わりと前の話ですが、鳥取市にて私の友人が企画したイベントにふらっと寄ってみたところ、以前から気になっていた『牧谷窯』の器を発見。

器を買うときは持っている器との組み合わせをイメージしながら決めるので、最近はあまり衝動買いしないのですが、独特な模様と色彩に惹かれて購入しました。

作家の杉本さんは鳥取市岩美町の『岩井窯』で修行された経緯をお持ちですが、岩井窯独特の落ち着いた色調の釉薬と焼締めを駆使した作風ではなく、鮮やかな彩色で構成した器を中心に創作されているようです。

ジオパークに指定された浦富海岸のある牧谷地区で開窯されているそうで、雄大で美しい海岸線に囲まれた工房からこの軽快で色鮮やかなデザインが影響していることが連想できますね。

独特の幾何学パターンの模様は、筆で描かれたようにカチッとしたラインではなく、無作為に出来上がったような不思議と引き込まれる表情。
この表情を生み出す『練り切り』という技法は、異なる色の粘土を重ね合わせていき、ブロック状のかたまりを作ってからそれを板状にスライスして形作るという工程で、手間と時間と綿密な計算に裏付けられていることが窺われます。
金太郎飴をイメージすると判りやすいと思いますが(例えが安っぽい…)、裏も同じ模様が出来上がるのがこの技法の特徴ですね。

何度か都会催されている展示会ではとても人気があるそうで、ネットショップでも品薄のよう。(露店の雑器のごとく手に入れちゃったけど…)

今度は窯元に行ってゆっくり拝見したいものです。




2017/06/12(Mon) 『商栄町の家』 引き渡し萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



一昨日は鳥取市、『商栄町の家』の引き渡しへ行ってまいりました。

2世帯住宅のこの計画では、世代間による生活リズムの違いやプライバシーを配慮しつつ、オープンな共用スペースの使われ方を注意深く探りました。

居間から望める中庭との間には来待石で敷かれた土間スペースとテラスを配置し、それぞれ少しずつ段差を設けることで内部と外部を緩やかに繋げる意図。
居間では大人数が一度に集えるよう、クライアントが2,400×1,100ある無垢材の座卓を選択されたことで、ソファに比べて目線が低くなり、土間、テラス、中庭と生活空間の“一体感”がより増したように感じます。

土間に配した薪ストーブの煙突は上階サブリビングを抜けて暖気を万遍なく廻す煙突ルート。
テラスには薪のストックスペースを設けることで、薪の供給動線をコンパクトにしています。
2枚の木製建具は引違ではなく、1方をFIXに、1方を片引きにして、敷居を埋めることで外部からの冬場の冷気を抑える納まりにしました。

木製建具上部には天然木をスライスしたロールスクリーンを設置予定。
取り付け部の金物を見せないように木製建具と同じ洋桜のスクリーンボックスを設けると同時に、その裏にLEDテープライトを付けることで空間の照度バランスと奥行き、陰影を表現しています。

深い軒から木製建具を介して入る淡い自然光が来待石に散光して造り出すしっとりとした“空気感”と、東西・南北と開口部が向かい合って風が抜ける快適さを、拙い写真と文章では伝えづらいのが残念なところ…。

いつも設計意図を尊重してくださった施主さま、工事に携わって下さった施工業者さま、誠に有難うございました。




2017/05/30(Tue) 『東福原の家』 棟上げ萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



昨日は米子市、『東福原の家』の棟上げを行ってまいりました。

熱心にブログを見てくださる方には「え、平屋…。」と突っ込みを受けそうな気がしないでもないですが、実は当初の計画案より2度大きく変容した経緯がありまして、最終的にこのシンプルな切妻屋根のフォルムに納まりました。

プランニング自体は最初の2階案を踏襲したもので、パブリックスペース(居間・食堂)とプライベートスペース(寝室・子供室)を分けてゾーニングしたもの。

コンパクトな外観から受けるイメージと相反するように、内部のパブリックスペースは視界の抜けた広がりある内部空間を意図しています。

約1.2m持ち出した緩勾配の軒は低く保ち、夏場の直射光と向かいマンションからの見下ろしを緩和するとともに軽やかなシルエットを形成。
深い軒下にはアプローチ、ポーチ、テラスを配して、外部空間から内部空間の導入を緩やかに、且つ抑えたスケールを経由することで内部空間の広がりを相対的に感じさせます。

屋根材はケラバがスッキリと納まる三州平瓦を採用。
瓦の重量と軒の出を勘案して垂木断面寸法を確定し、通常垂木よりサイズアップさせたことにより母屋桁のピッチが広げられ、より整然とした軒裏と内部天井の表現が可能となりました。

昨日は快晴の棟上げ日和でしたが、工務店ならびに大工さんには炎天下の中作業いただき、とても感謝しています。




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