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萬井 博行 よろい環境計画事務所

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2017/01/24(Tue) 『商栄町の家』 棟上げ萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



先日は鳥取市、『商栄町の家』での棟上げに赴いてまいりました。

1年で最も雪が降るといわれているこの時期での棟上げ。
前後には強風と大雪に見舞われた山陰地方でしたが、この日は天候に影響はなく棟上げに適したコンデションで行えました。
寒い中作業してくださった職人さんには心から感謝する次第です。

平屋建てのような大らかな片流れ屋根の中に、複雑な2世帯住宅の機能を持たせたこのプロジェクト。
隣地の空き地越しに充分な“引き”が取れることで、低く抑えた軒先から緩やかに屋根が伸びて建物の全景が望め、町並みに調和させるフォルムを意識しました。

一般的に2世帯住宅のプランニングでは世代間のゾーニングゆえに“分節した空間の集合体”、という態になりがちですが、この住宅では核となる居間とそれぞれの個室の間にスタディスペースやサブリビングという各ゾーンを緩やかに繋げる機能を持たせることで、視界の“抜け”と空間の広がりを確保しています。

先日クニトウ家具で選ばれた椅子やテーブル、座卓がどのようにこの大空間にレイアウトされるのか、今から楽しみです。




2017/01/18(Wed) cafe 楓萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



昨日は米子天満屋で開催している山陰民窯展へ行く前に、西福原の雑貨屋『′tis clay』内にある『cafe 楓』で昼食をとりました。

野菜中心で調理したヘルシー志向のこの店には以前から訪れてみたかったのですが、可愛らしい内装と10席ほどしかないこぢんまりとした店内に占める客の“女子率”は、ほぼ100%。
40代の男ひとりで入ると耐え難い空気が流れることまず間違いなく、健康的な食事が出来るとともにメンタルが鍛えられて一挙両得、という感もございますが、昨日は家内をさそって2人で入店。(メンタル強化は次回に回します…)

メニューはワンプレーのお皿で盛られた鮮やかな野菜とスープで構成されたランチのみ。
土日は店の駐車場で朝どれ野菜の販売などされていることもあって、お皿に並んでいる野菜はどれも色鮮やかでみずみずしく、食卓に置かれただけで新鮮な風味と食感がイメージ出来ます。

玉ねぎをすりおろした自家製のドレッシングも調味料を極力控えて、素材の持つ甘さがサラダとよく調和していました。
ブロッコリーとサツマイモの天ぷらも良質な植物油を使って濃厚な野菜の風味を引き出しています。

じっくり咀嚼して食べるのでそれなりに満腹感もあって、昼からもたれることなくスマートに活動できることも有り難いところですね。

冬季は伯耆町の人気店、『こさじいち』のパンもたまに販売されているようなので、情報をチェックされてみては如何でしょうか。

’tis clay facebook : https://ja-jp.facebook.com/tisclay/




2017/01/11(Wed) ホームページ更新萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



昨年末に撮影した『観音寺新町の家2』。
このたびホームページに掲載いたしました。

隣地が畑だったので、それなりに“引き”が取れて屋根の全景が望めることは有難かったですね。(物置気になるけど…)

住宅地としては最も法規制が厳しい、『第1種低層住宅専用地域』および『地区条例』に指定されているこの地域。
その中でも『北側斜線』といって、敷地北側の高さ規制を設けることによって、ゆとりある街並みを形成することを目的とした法律があるのが特徴で、計画としてもかなり影響を受けたところ。

たいがい平屋建てはクリアできるので当初は詳細にチェックしていませんでしたが、計画を進めていく中で大屋根のコーナー部がちょっぴり引っかかってくることが判明。(背筋凍り付く…)
一時は片流れのフォルムを諦めましたが、『天空率』という緩和規定を用いることでクリアすることが可能となりました。
協力いただいた私の友人には深く感謝いたします。

いずれにしてもいろいろな試みをさせていただいた見どころ満載のこの住宅。
ぜひご覧くださいませ。


観音寺新町の家2:http://www.yoroi.info/works_35kannonji02.html




2017/01/05(Thu) 斐乃上温泉 民宿たなべ萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



新年あけましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

このたびの年末年始は比較的ゆっくりと過ごさせていただき、以前から訪れてみたかった、仁多郡奥出雲町にある斐乃上温泉、『民宿たなべ』へ家族と行ってまいりました。

鳥取県と島根県のほぼ県境に位置する客室4つ程度しかない、山間のこぢんまりとしたこの民宿。
日南町(鳥取県側)および伯太町(島根県側)方面、どちらからもアクセスできるのですが、いずれも結構な峠道を超えなければならなく、まさしく“秘湯”に相応しい所在。
気温も米子市に比べて7,8度ほど低く、路肩にはうっすら雪が残っていました。

温泉マニアの間では一度は行ってみたいと云われているこの温泉の泉質はPH値(水素イオン濃度)9.9という理想的な“美肌の湯”。
源泉温度が20度未満なので厳密にいえば『冷鉱泉』にあたるのですが、源泉かけ流しのこの宿では循環せず、丁寧に湯の管理をされているようです。

実際入って見たところ、アルカリ泉らしいヌルっとした肌触りと同時にさっぱりとした湯質は、さすが『日本三大美肌の湯』と云われるだけあって、風呂上がりの肌のスベスベ具合は過去に経験がないほどでした。

この宿のもうひとつの自慢は食事。
自家栽培されている仁多米や野菜、漬物、山菜、近くに流れている清流で育てた岩魚など、土地の恵みを最大限に活かした素材で、素朴な山の料理を充分に堪能。

なにぶん民宿なのでアメニティ用品やプライバシーなど若干気になるところもありますが、それを差し引いても素晴らしく居心地の良い宿でございました。


民宿たなべ動画:https://www.youtube.com/watch?v=yCSfji220Q0




2016/12/26(Mon) 『海田西町の家』 計画案萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



一昨日提案した倉吉市、『海田西町の家』計画案。

180坪の敷地面積に加え、2方道路、および南側は公園に面しているという、学校の製図課題に出てきそうなほどの模範的な敷地。

2世帯住宅かつ平屋建てのこの計画、華美なものよりシンプルで慎ましく、質実剛健なデザインを望まれたクライアントの意向を踏まえつつ、広い敷地と内部空間の広がりを連動させた“抜け”のあるプランニングと、開かれた周囲に対してどのような屋根ラインを形成するのかが、計画において重要視したところです。

ゾーニングは主に3エリアで構成し、それぞれ切妻屋根をかけて、機能と形態を一致させる。(私にしては素直な表現…)
アプローチ方面からは屋根の重なりを意識しつつ軽快でリズミカルな表現に、道路側は一直線に納めた軒の清廉さを表した屋根の表情を意識しています。

アプローチ側の屋根のボリュームは、駐車場とアプローチ空間、玄関、玄関ホールを内包。
主屋と同様のしつらえを持たせることで、外部空間と内部空間の境界に植栽を楽しみながら緩やかに段階的に切り替わるような役割を持たせています。

中央の屋根ボリュームは主にパブリック(居間・台所・食堂)スペース、奥の屋根ボリュームは主にプライベート(個室)とライブラリースペースで構成。

それぞれを雁行配置とすることで屋根の重なりを造りつつ、2面以上の採光・通風を確保し、テラスやデッキを繋げることでプランの回遊性も生み出しています。

この屋根形状、慎ましく“大人の表情”すぎて、実はもう少し変化のある屋根形状も併せて比較提案しましたが、予想通りクライアントはこちらで選択いただく。
私の志向と嗜好がクライアントと一致して嬉しく思う次第です。




2016/12/13(Tue) 『観音寺新町の家2』 撮影萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



先日は米子市、『観音寺新町の家2』の竣工写真撮影に行ってまいりました。

カメラマンは写真家、『古川 誠』さん。
著名でお忙しい古川さんとお施主さんのスケジュールを合わせるのはなにげに困難するものですが、引っ越しの慌ただしさから落ち着かれた良いタイミングで行うことが出来ました。

『観音寺新町の家2』では廊下、サンルーム、土間をプラン外周部に設けて熱負荷を緩衝する“バッファゾーン”として位置付け、それらを繋げることで各個室の流れるような空間の連動性を生み出していますが、それを写真で表現することは正直あきらめていました。(私のスキルとカメラでは到底ムリ…)

古川さんにはこの意図を読み取っていただき、かつそれを表現できるアングルを見つけ、広角にならざる得ない精度の高いレンズを持ち合わせていることに加えて、一年で一番日が短いこの時季に夜景で納めるという“プロの妙技”の一端を魅せてくださいました。(古川さんにとっては普通かも…)

他にも迫力ある写真の数々を撮影いただきました。
ホームページアップをお待ちくださいませ。(いつになるのか判らない…)




2016/11/29(Tue) 『小山町の家』 完了検査萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



昨日は出雲、『小山町の家』の完了検査に赴いてまいりました。

1週間後に引き渡しを控えた現場では最終工程へとさし掛かっています。

車庫、アプローチ、デッキテラス、ベランダという本来外部に位置する機能を、浮遊感のある大屋根の中に納めた外観が特徴。
2階に子供室とスタディコーナー、小屋裏収納を設けて1階に設置した薪ストーブの暖気が家中巡るよう平面・断面・構造計画をしています。

外壁は主に2種の材料を使用。
奥行きが深く、雨がかりの少ない場所には焼杉板、その他をリシンとすることで、極力メンテナンスのサイクルを抑えるよう意図しています。

今後は駐車スペースに打つコンクリート土間と、それらと庭を区画する木塀の製作、植栽工事ですべて完了。

短い工期ながらも段取り良く現場管理いただいた工務店、ならびに職人さんには深く感謝する次第です。



話は変わりまして…

ブログのブログヘッダー画像をリニューアル致しました。(見ての通り…)
今までの顔写真は10年前のものだったので気にはなっていましたが、さすがに現在とのギャップは如何ともし難く、やっと更新に至る…。
皆さまにはいつも拙いブログを見てくださり、どうも有難うございます。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。




2016/11/10(Thu) MAYUHANA(マユハナ)萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



本日は米子市、『旗ヶ崎の家』の引き渡しに赴いてまいりました。

設置してみるまで美しく納まってくれるかどうか、いくぶん確認が持てなかったのは、2階サブリビングに使うペンダントライト。

お客様を迎えることもある1階リビングが比較的“フォーマル”なしつらえに対して、読書やパソコンなど家族のみでフレキシブルに使えるこの空間は、天井高さを抑え曲線形状を持たせた“遊び”の要素を採り入れています。

よりリラックスできるよう当初から柔らかい光を発光するペンダントライトを想定していましたが、抑えられた天井高さと、用途上ある程度の照度が必要なことで思いのほか器具選定が難航。
空間のボリュームから勘案すると100W相当の照度が必要なのですが、北欧のペンダントライトなどはシェード(傘)が光を柔らかくしてくれる反面、実照度が落ちてしまう傾向があることと、ある程度の天井高さがないとシェードとコードの長さのバランスが悪くなってしまいます。

悩んでいたところクライアントから提案があった照明器具が、yamagiwa(ヤマギワ)の『MAYUHANA(マユハナ)』。
「繭(マユ)のような繊細なフォルムを形作るペンダント照明」というコンセプトがあるそうです。

この照明を設計したのは世界的な建築家、『伊東 豊雄』さん。
軽快感と浮遊感のある建築デザインは照明器具にも通ずるところで、グラスファイバーと透明な樹脂で作られた糸が重なり合って柔らかく発色し、グレア(眩しさ)を防ぎつつ、充分な照度を確保しています。

思いのほか小ぶりで可愛らしく、抑えた天井高さでもバランスよく納まってくれました。

「グラスファイバーと樹脂?」、とあまり好みの素材でなかったことから半信半疑でこの照明の良さを図れなかった自分を恥じ入る次第…。




2016/10/31(Mon) 『観音寺新町の家2』 茶室萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



住宅地でありながら“市中の山居”を目指した『観音寺新町の家2』では、壁の湊紙が貼られ、茶室の工程がすべて完了。

知識と経験が疎いながらもクライアントや造詣の深い造園家の方からアドバイスを頂きつつ、私なりに表現させていただきました。

茶室の大きさは使いやすくスタンダードと云われる4畳半の小間席。
亭主(茶事の主催者)と客の距離感が程よく、茶事の流れがスムーズに行えることで、住宅に併設するケースではよく用いられるそうです。

続き間にあたる6帖の和室は、主に生活空間として利用する傍ら、茶事には寄付(着替え・待合に使う部屋)として、準備のための空間、という位置付け。

4畳半の茶室と6畳の寄付を繋ぐ“縁側”のような空間の床を叩き土間で造って『内露地』と見立て、腰掛待合、蹲踞(身を清める場所)から躙り口を通って茶室に入っていただくという、略式ではありますが、正式な作法で設えました。

天井は杉柾の網代張り平天井と小丸太を使った掛込天井。
腰掛待合の裏面にあたる壁は、変化とアクセントを与える直径20ミリの白竹、その他主な壁は聚楽壁としています。

内露地側の障子と床から入り込むほのかな自然光が空間に奥行きと陰影をつくりだし、茶室らしく味わい深い表情になったかな、と胸をなで下した次第です。




2016/10/24(Mon) 『観音寺新町の家2』 障子萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



引き渡しを来月初旬に控えた米子市、『観音寺新町の家2』では、手直しを除いたほぼ全ての工程が完了いたしました。

プランセンターに位置する居間では、主に西側のハイサイドと南側の大開口から自然光を取り入れています。
西側のハイサイドからは日中はしっとりと柔らかく、夕方は夕日のオレンジ色が印象的にR形状の天井に沿って降り注ぐイメージ。
中庭に面した南側の開口部は軒を深く張り出して直射光を防ぎ、常に柔らかく散光した自然光が入り込むイメージとしています。

その中庭が望めるサンルーム(縁側)を介した南側の大開口は、約4.5mの引き込み障子。
開閉することによって中庭まで視界が伸びる“開放感”と、空調ラインを区画する“断熱性”を両立させています。

一般的にこのサイズの建具になると1枚で造ることは現実的ではなく(そもそも引き込めないし…)、強度的な観点からも3枚で構成。
枠と組子の見付(巾)を18mmの同寸として、閉めたときにその3枚がひとつの障子に見えるようなデザインとしています。(通称:吉村障子)

居間はフローリングなので、1マスが正方形370mmの大割りとして“和”の要素が強くなり過ぎないような割り付け。
耐久性を考えると軽いスプルスではなく、材料強度の高くて木目が素直なヒバを使うことで剛性を保つと同時に、変形を抑えています。

実際開閉してみると、さほど重くなく、かなり堅牢であと2〜3mmくらいは見付けが細く出来るのかな、という感覚でしたが、空間のボリュームや迫力からするとバランスが良かったと満足しています。




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