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萬井 博行 よろい環境計画事務所

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2016/04/13(Wed) うどんカフェ 『安菜蔵』萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



本日は敷地確認のため松江市へ。
昼食には乃木福富町にある、『udon dining cafe安菜蔵(あなぞう)』という、うどん屋さんに立ち寄りました。

宍道湖が望める立地にある丘の上のロケーションは素晴らしく、オープンから半年経っていないのも関わらず、50席程度ある店内は満席。
松江市街地からほど近いのですが、“隠れ家的”な雰囲気も演出されているところは敷地選定を綿密にされているのが窺えます。

宍道湖が望める北側にはカウンターをずらっと並べて、1,2人が気兼ねなく座れるようなしつらえ。
ホールにはテーブル席を配置して、それぞれの客数・客層に合わせたレイアウトにしています。

メニューを見たところ、うどんとしてはやや高めの価格設定かと思いきや、味とこだわりの素材を見れば納得。

5種類の国産小麦をブレンドした麺の風味は強く、注文を受けてから切るそうなので提供されるまでの時間は他の店より長めなのですが、宍道湖の景観を観ながらゆったりとした気分で待てば苦痛ではありません。

オーダーしたのは野菜天ぷらの彩りが美しい『カレーうどん(¥950-)』。
それなりのスパイスをからめながら、じっくり炒められた玉ねぎの甘みがマイルドで子供から大人まで食べられる一品。

なにより驚いたのは、オーナーが栽培されている自家製有機野菜と天然エビの濃厚な風味と色合い。
明らかにうどんに使う具材のクオリティを超えていて、体験したことのない組み合わせに少し戸惑いを憶える…。(野菜が“主”な感じ…)

うどんの定番、『ぶっかけうどん』も同じように野菜の天ぷらがふんだんに使われていますが、出汁を薄めに抑えているそうで、野菜と小麦の新鮮な風味を損ないようにバランスをとっているようです。

食後に頼んだ『パンプキンケーキ』も自家製で、砂糖はほぼ使用せず、かぼちゃの風味を前面に出した優しい口当たりと自然の甘みが後味に残りました。

現在は17:00までの営業らしいのですが、今後はもう少し延長されるそうで、宍道湖の夕日や市街地の夜景が望めるカフェとしても人気が出そうですね。


安菜蔵ブログ:http://www.anazou.com/




2016/04/12(Tue) 『崎津の家』 ペレットストーブ萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



先日『崎津の家』では、ペレットストーブの取り扱い説明および火入れ式(“火入れ”というかどうか…)

薪ストーブに比べてシェアが少ないペレットストーブですが、扱いやすさとタイマーによるコントロールのしやすさで選ばれる方も増えています。

計画段階である程度配置を決める必要があるのはどちらもですが、薪ストーブはなるべく煙突の暖気も取り込めるよう空間のセンター付近配置が望ましく、ペレットストーブは背面から外部に排気を設ける構造になっていて必然的に外壁側の配置となります。

薪ストーブの煙突はなるべくメンテナンス頻度が抑えられるストレート(一直線)で計画したいので、上下階プランと小屋組みの整合性はいつも悩むところ(設計終盤に要望されると凍りつく…)。
それに比べてペレットは配置の自由度が高く、リフォームにも対応しやすいでしょうね。

このたび採用された機種はドイツ『オルスバーグ社』の『レバナシリーズ』。
約52畳まで対応出来る暖房能力の高さに加え、薪ストーブのような妖艶な炎と、天然石を使った硬派なデザインが魅力。

オルスバーグ社らしくシンプルでスマートなフォルムながら細やかな操作性は他のペレットストーブとは一線を画しているところ。(お値段も一線を画している…)

鳥取市から何度も来て丁寧に対応していただいた施工業者にも感謝しています。

今度の冬はリサーチにお邪魔したいものですね。




2016/03/31(Thu) 『崎津の家』 差し鴨居萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



工事もほぼ最終段階に迫ってきた米子、『崎津の家』。

北側は保育園、南側は空き地、という開かれた敷地に対して、スケールを抑えた30坪弱のシンメトリーな形態。

コンパクトなフレームの中にワンフロアとなる可動間仕切りと、南北に開放された開口部を設えることで視界の広がりをもたらしています。

このたび最大の試みは、4枚の可動間仕切りが納まる鴨居を『差し鴨居(梁に建具溝を掘って鴨居とすること)』とし、その内法高さを1.8mという、うちの事務所としては過去に類を見ない“極小スケール”にしたこと。
その上部を屋根勾配なりの吹抜け空間にして、階高2.1mに抑えたロフトと一体的な空間として繋がりを持たせています。

それだけにコンパクトな外観からは窺い知れない、広がりのある“抜けた”内部空間を造り出すことが出来ました。

4枚の框戸が入る梁材と建具の納まりには検討を要したところ。
通常框戸の建具見込み(厚み)は1枚40mmなので、4枚になると建具同士のクリアランスを加味しても合計170mm程度必要になり、梁巾を揃えるとなるとコストもさることながら乾燥精度が儘ならず、鴨居として機能しなくなります。

設計時に部材精度と樹種を建具屋さんと協議して、4枚合計を150mmに圧縮。
差し鴨居の巾も150mmを使うことで、精度が保てるギリギリの納まりを実現させました。

引き渡しとしては最適な時季。
冬の乾燥による収縮と梅雨の湿気による膨張で建具調整が必要になることを予想しつつ、お互いの木材が馴染んで味わい深くなるのは楽しみなものです。




2016/03/22(Tue) くじら軒 ドライカレー萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



先日『小山町の家』の打ち合わせ前にランチで立ち寄ったのは、松江市宍道町にある『くじら軒』。
JR宍道駅のほど近く、20席ほどのこじんまりとしたカフェですが、料理もさることながら店内のしつらえもオーナーのこだわりが詰まっています。

置いてある家具や照明器具、器をすべて北欧デザインで統一。
カウンターの椅子は色違いのセブンチェア(作家:アルネ・ヤコブセン)やパントンチェア(作家:ヴェルナー・パントン)、テーブル席はYチェア(作家:ハンス・J・ウェグナー)、その上のペンダントライトはPH5(作家:ポール・ヘニングセン)、という贅沢なラインナップ。
器はイッタラというフィンランドのガラスメーカーを使っています。

オーダーしたのはこの店ご自慢の『ドライカレー(¥800-)』。
かなり水分を飛ばした食感の強いカレーに温泉卵がのっているもの。
トマトの酸味が強く、濃厚なミートソースのような風味のあとにカレーのスパイスが追いかけてきます。
大豆をすりつぶしているのでしょうか、味噌のような独特の甘みがお肉の脂を抑えて食べやすくなっている印象ですね。
ドライカレーだけだと濃厚すぎるところ、温泉卵をまぜることでマイルドな味に変わることもうまく計算されています。

珈琲豆も松江の『松浦珈琲』を使われるこだわり。
淹れ方、温度コントロールも素晴らしく、雑味なくスッと喉を通ります。

コクのあるドライカレーを食べた後に酸味の効いたブレンドをいただくと至福を感じるところですが、うちの事務所からランチにフラッと行ける距離にないのは辛いところ…。(すでに体が欲している…)




2016/03/11(Fri) ふの食堂 カツライス萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



昨日松江での授賞式前にランチで立ち寄ったのは南田町にある、『ふの食堂』。
“食堂”の定番らしく、ラーメンや焼き飯、カツ丼を揃えつつ、ハンバーグやオムライスなどの本格的な洋食も楽しめる、松江で50年愛されてきた老舗です。

20年ほど前に松江の設計事務所で勤めていた時にちょくちょくお邪魔していた、私にとっても数少ない“ソウルフード店”のひとつ。

昨日はこの店の人気メニュー『カツライス(¥850-)』をオーダー。
グラタン皿のような器の中にカツライスとサラダ、スパゲティを納めたボリュームある一品。
かなり厚切りのロースカツに、この店自慢のドミグラスソースがかけられています。(カツ大きくてご飯が見えない…)

同じカツライスでも片原町にある『西洋軒』のカツは薄めで、コクと酸味の効いたドミグラスソースを押し出している上品な印象。
それに対してふの食堂はロース肉の旨みを重視した“肉料理”という印象で、玉ねぎの甘みを活かしたさっぱりとしたドミグラスソースが特徴です。

カツの揚げ方もさすがに熟練されていて、下はサクッと、上はソースの旨みがしみ込んだ絶妙な食感を生み出しています。

2年ぶりくらいに訪れたにもかかわらず、ご主人に顔を憶えていただいていたのは嬉しい限り。
20年前と変わらない鋭い眼光を保たれているバイタリティにも頭が下がる思いです。




2016/03/10(Thu) しまね建築・住宅コンクール 授賞式萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



以前ブログでも紹介しました『しまね建築・住宅コンクール』。
2次審査を経て、おかげさまで『奨励賞』をいただくことになり、本日授賞式に行ってまいりました。

島根県全区域を対象としたこのコンクールは【建築物部門】と【活動部門】に分かれていて、島根県内の良質な住環境整備の推進につながることを目的としたもの。
建築物部門でも新築からリノベーションまでスタイルが多様で、審査委員長も評価軸が幅広くてかなり悩まれたそうです。

島根県知事による直接の表彰はコンクールの重要度と、それぞれ魅力的な趣旨を持ちながらそれに対する技術的な解決が個性的で、レベルの高さが窺い知れました。

受賞いただいた松江市『横浜町の家』は、江戸時代の区割りや明治時代の町並みを残している伝統的な地域。
住宅密集地区にありながら、重心の抑えたプロポーションが町並みにゆとりと落ち着きを与えることや、限られた敷地の中に設えた“庭”の効果と、表わされた力強い構造体の意匠が高く評価をいただいたようです。

いずれにしてもこの賞は施主の理解と職人の技術なくしては取れないもので、その喜びをを分かち合うことが出来たのは嬉しい限りですね。

島根県庁には今年のコンクール冊子が置いてあると思いますので(おそらく無料)、赴かれることがありましたら手に取ってみてくださいませ。




2016/02/29(Mon) 境港 cafeマルマス萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



昨日は境港方面へ所要があって、以前から訪れてみたかった『cafeマルマス』に立ち寄る。

古い醤油蔵を改築したこのカフェ。
事前リサーチなしではまず辿り着かないだろな、と思われるほど、住宅街の中にひっそりと佇んでいます。(看板も小っちゃいし…)

元々あったであろう漆喰の重い扉は、セルリアンブルーの木製建具に変えられ、重厚な蔵のしつらえにワンポイントのライトな配色とそのガラスから漏れる白熱照明のオレンジが“差し色”になって、余計なサインをつけなくてもアプローチ出来る、という意図を感じます。

客席は1階と2階に分かれていて、1階は土間空間、2階は松の梁をそのまま表した天井の低い落ち着いた空間。
なるべく古いものを残しつつ、必要なものは古材と同調するような慎ましい改修は、自然なようでかなり計算されています。
あえて揃えないテーブルや椅子、ソファの選択や配置もセンス抜群ですね。

オーダーしたのは珈琲とチーズケーキ。
珈琲は若干酸味があると記載ある中炒りの『ケニア』でしたが、酸味はかなり抑えられて、雑味のないかなり濃い印象。(豆を惜しみなく使っている…)
チーズケーキは手作りっぽく甘みと酸味を抑えて、ほんのりとした上品なチーズの香りが後味として残る優しい味。
パンチのある珈琲とこのケーキはぜひセットで頼まれるのをお勧めします。

今度機会があればこの店ご自慢のカレーをいただきたいものです。




2016/02/22(Mon) おうちごはんcafe まめはな萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



一昨日は出雲、『小山町の家』の打ち合わせ。
グルメ情報を交わしあうクライアントとは打ち合わせを兼ねてランチに伺う。

訪れたのは今市町にあるカフェ、『おうちごはんcafeまめはな』。
出雲市役所にほど近い幹線道路沿いにあるお店なのですが、あえて目立たなくしているかの如く、こじんまり営んでおられます。(地元の人でも知っているのかどうか…)

店内は20席ほどの木の設えで、『森田さやか』さんのBGMが流れているほっこりとした空間です。

ランチメニューは地元の野菜や玄米を使った自然食を前面に押し出した日替わり定食のみ。
新鮮な野菜の甘み・苦味を感じつつ、マクロビオティック食ほど堅苦しくない、程よい風味と味付けは男性でも好まれるところでしょう。
店名のとおり、おうちで食べられるような素朴な料理ですが、玄米の炊き方やお汁の出汁の取り方、煮物の絶妙な味付けと食感は、真似が出来ないクオリティ。

セットで注文できる手作りのガトーショコラやジャムの控えめな甘さと濃厚な素材のバランスもセンスが感じられます。

塩分が抑えられた優しい味付けとは対象に、クールかつスマイルゼロ店主の“塩対応”が料理とのコントラストを際立たせているのだろうか、と余計なことを考えながら店を後にしました…。


おうちごはんcafe まめはなfacebook:https://ja-jp.facebook.com/cafemamehana/




2016/02/18(Thu) 米子市都市景観施設賞萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



今年で第6回を迎える、『米子市都市景観施設賞』。
デザインなどが優れ、良好な都市景観の形成に貢献している施設に贈られる賞だそうです。
10年前に設計した『両三柳歯科クリニック』が受賞いたしまして、本日授賞式に赴いてまいりました。

実は私自身応募した覚えはなかったのですが、先月都市計画課より電話がありまして、「みごと受賞しましたので授賞式に出席ください。」とのこと…。
よく状況が飲み込めないまま米子市長から表彰をいただく…。
後で聞くと米子高専の生徒が応募してくれたそうです。(どうもありがとう)

敷地は両三柳から内浜産業道路を繋ぐ幹線道路ながら、近隣は住宅地に囲まれた閑静なエリア。
車の通りもさることながら自転車や歩行者も多く、移動スピードやアイレベルからの視界の広がりもデザインを考える上で重要な要素でした。

隣接した住宅地に対してはボリュームを低く抑えて町並みの高さを揃えつつ、遠くから認識できる見通しの良い敷地には、街の“ランドマーク”になるようなフワッとした屋根ラインをイメージ。

歯科という用途上、外部に対してはクローズして境界を木塀で囲み、その内側を植栽エリアとすることで、内部からも町並みに対しても目を楽しませるような“緩衝帯”を設けています。
軒を深く出して軽快さを出した屋根は直射日光を防いで、上部のハイサイドから柔らかく自然光を招き入れています。

クライアントも定期的に植栽や塀の塗装などのメンテナンスをしていただいているそうで、この町並みの良さに貢献いただいているのは嬉しい限りですね。

歯の予防や治療がある方は、診療がてらぜひ内部空間も見てくださいませ。




2016/02/09(Tue) 『小山町の家』計画案萬井 博行へのご意見はこちらから→ MAIL 



先日打ち合わせしました出雲、『小山町の家』計画案。
昨年から土地選定の相談を受けていまして、いくつかの候補地をクライアントと一緒に巡って決定した敷地です。

出雲バイパスが出来たことによって急速に広がった開発地と昔からの住宅地が混在している小山町ですが、敷地から垣間見える北山の景観と田園風景が点在するのどかな風景が特徴的です。

この大らかな周辺の景観と同調するように、ある程度引きと見通しが確保できる敷地に対して、屋根ラインが際立つ伸びやかな大屋根をイメージ。
約80坪の敷地に対して1階の面積比重を高めに、2階の面積を抑えることで、平屋建てのような軽快感を持たせるべく計画いたしました。

アプローチ側になる南側の軒下外部空間には駐車場とデッキテラスを配置。
外に対してある程度開放性を持たせつつ、これらの軒下外部空間を設けることで、内部空間のプライバシーを緩和し、アプローチ側から“浮遊感”のある大屋根のフォルムを造り出しています。

このたびはプランが多少違う2案を検討。

最初に提案したのはアプローチ側の軒を抑え、2階まで4寸勾配の大屋根で延ばした力強いフォルム。(上の写真)
次は3.5寸の勾配、シンメトリー(左右対称)で構成して、2階屋根を越屋根のように見せ、屋根の重なりを表したもの。(下の写真)

最終的には平屋建てに近く、ダイナミックな初期案(上の写真)に決定いたしました。

設計の進捗もさることながら、今後頻度が多くなる出雲行きに、美味しいお店のリサーチを進めつつあります…。




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